愛媛と神様のふか～い関係

実は私たちの愛媛県は、神様と深い関係にあるのをご存じですか？
「愛媛」は古くは「愛比売」と書き、我が国最古の歴史書である、和銅5年（712）に編纂された古事記に登場します。
　伊邪那岐命（イザナギノミコト）、伊邪那美命（イザナミノミコト）による国生みで四国が生まれたとき、最初に生まれたのが伊予国の「愛比売（えひめ）」という美しい女性の神様でした。
時は下りて明治の世になり、廃藩置県で県名策定となった際、この古事記に記された内容にちなんで「愛媛県」とつけられたのです。

愛媛県に神社はどのくらいある？

日本には約８万社の神社があるといわれています。そのうち、愛媛県にある神社は約1240社。これは、全国で29番目の多さです。ちなみに、最も多いのは新潟県の4762社、最も少ないのは沖縄県の11社となっています。
ただし、これらは神社本庁と包括関係にある神社の数。神社本庁と包括関係にない､地域の小さなお社などを含めると、もっと多くなります。

※当青年会では、神社本庁と包括関係がなく、地域の人たちだけで守っているお社や祠などを調査し、「愛媛の神々」という書籍にまとめました。「愛媛の神々」は当ホームページでも見ることができます。

愛媛県に神主は何人いる？

愛媛県内の神職（神主）の数は、おおよそ477人（平成27年時点）といわれています。これは、全国で20番目に多い数字です。そのうち女性の神職は76人。最も多いのは、東京の1037人、最も少ないのは沖縄県の23人となっています。
上の項目で紹介した愛媛県内の神社数1240と神職数477を比較すると、神職の数が圧倒的に不足していることがわかります。このため、1人の宮司（神社の代表者）さんが複数の神社宮司を兼ね、地域の方々とともにお守りしています。中には1人で10社以上の神社を兼務する宮司さんもいます。

愛媛県内の式内社

『式内社』とは、今から1000年以上前、延長5年（927年）にまとめられた「延喜式人名帳（延喜式第９・10巻）」に記載されている神社のことです。これは、当時「官社（朝廷が管理する神社）」に指定されていたことを意味します。

延喜式人名帳には、3132座（祀られている神様の数）、2861社が記載されており、そのうち愛媛県（伊予国）の式内社は、24座24社（大社8座8社、小社16座16社）が記載されています。これは全国で25番目に多い数（式内社数）で、最も多いのは三重県の259社となっています。

＊愛媛県神社誌参照

県内で一番多い神社は？

同じ名前の神社ってたくさんありますよね。たとえば、天照大神さまをお祀りする神明神社（神明宮等も含む）は、全国に１万8000社、武家社会に広く受け入れられた八幡神社（八幡宮等も含む）は約2万5000社、そして最も多いといわれる稲荷神社（稲荷大明神等も含む）は、約３万社存在するといわれています。
愛媛県で最も多いのは、稲荷神社（稲荷大明神等も含む）で384社。次に多いのが八幡神社（八幡宮等も含む）の268社。そして神明神社の229社、三島神社の223社となっています。
＊愛媛県神社誌参照