活 動

令和五年四月十九日ANAクラウンプラザホテル松山に於いて愛媛県神道青年会再発足五十周年記念式典、記念講演、祝賀会が愛媛県神社庁長三輪田泰生様をはじめ、愛媛県神道青年会OB、神道青年全国協議会、県外単位会、県内外大勢のご来賓の皆様をお迎えし、盛大に開催されました。
 午後四時三十分、井上雅仁副会長による開式の辞により式典が始まり、神宮遙拝、国歌斉唱、敬神生活の綱領唱和に続いて、田窪大朗会長による式辞を頂戴いたしました。続いて、曽我部洋輔副会長から記念事業報告として、移動社務所実証事業、再発足五十周年奉告祭、沖縄戦没者遺骨収集、本日の記念式典、記念講演、記念冊子の発刊について報告なされました。続いてご来賓の皆様の紹介があり、ご来賓を代表して、愛媛県神社庁長三輪田泰生様、神道青年全国協議会副会長大鳥居良人様よりご祝辞を頂戴いたしました。次に、40周年以降の歴代会長に感謝状の贈呈が行われました。先輩方が作り上げた伝統ある神道青年会を守り、発展させていこうと現在の会員諸兄は、改めて強くしたことと存じます。
 その後、頂戴した祝電を披露申し上げ、「神道青年の歌」「美はしき山河」を斉唱し、柳原永祥監事の先導により聖寿万歳が奉唱され、最後に、玉井正祥副会長が閉式の辞を申し述べ、式典は終了しました。
 

引き続き、午後五時三十分より神社巡拝家佐々木優太先生による記念講演『参拝ナビゲーション~その先にある幸せ~』が開催されました。
 佐々木優太先生は、十二年間で全国一万社の神社を参拝なされ、四千二百の御朱印を拝受されたそうです。なお、「神社ソムリエのあやかりチャンネル」というYouTubeチャンネルも開設しており、Instagramにも参拝された神社の紹介をされております。
 佐々木優太先生の講演では、世間での神社に対する認識の現状、原因、問題点、行動、目指すところの五項目でお話頂きました。現状では、「一般の方は神社をサービス業だと思っている。」原因として、神社神道の素晴らしさ故にこのようになっているのだと言われております。素晴らしいところとは、教義・経典がないところ、全国どこにでもあるところ等で、故に、認識が西洋的な神様になってしまったり、パワースポットになってしまったりしているということです。また、それを誰も説明しないことが原因になっているのではと考えられております。問題点として、神社界が知っている神社と一般人が見ている神社が違うということです。行動では、「認識が違う人たちにどれだけ広報活動をしても差は開くばかりである。」一般の方は、初穂料を対価として支払っている。現状からの行動としてこのようになっているそうです。
 御成敗式目第一条に書かれている「神は人の敬に依りて威を増し人は神の徳に依りて運を添ふ」神様を敬う人の純粋な真心にふれ神様の御威光はさらに輝きを増し神様の広き厚き御神徳の御加護で人は導かれ運を開く。神様と人とは一方通行ではなくお互いがお互いを高めあう存在である。この言葉を大切にしていらっしゃるそうで、「神社は心のジム」日頃からの積み重ねが大切であると考えられております。そして、佐々木優太先生のこだわりとして、神主さんが毎日掃除をしたり拝礼をしたり神社を守ってくれているから十二年間で全国一万社の神社を参拝することができたので、自分が儲かるよりも神社が良くなるようにする事がこだわりだそうです。
 佐々木優太先生の講演で、一般の方の意見や考え方や現状等、普段聞くことのできないことを聞くことができ、会場にいた皆様も真剣な眼差しで講演を聞き、今後の社務に活かすことのできる大変貴重な講演だったと存じます。
 

続いて、午後七時より記念式典とは打って変わって和やかな雰囲気で祝賀会が開催されました。祝賀会では、野口貴令会長の挨拶に続いて、ご来賓の皆様の紹介がありました。ご来賓の皆様を代表されまして、愛媛県神社庁顧問長曽我部延昭様よりご祝辞を頂戴致しました。そして、ご出席頂きました歴代の会長皆様そろっての鏡開き、愛媛県神社庁顧問柳原宰様のご発声で乾杯し、再発足五十周年をお祝いしました。
 祝賀会は終始和やかな雰囲気で進み、余興では酒、ミカンジュースの味利きや、砥部焼の目利き、和紙の目利き、三択クイズ等を行い、大変賑わいまして皆様に楽しんで頂けたことと存じます。そして、ご来賓の皆様、会員でにぎやかな交歓が行われた後、午後九時より愛媛県神社庁理事武智正人様の手締めにより祝賀会は無事終了致しました。
 

今回再発足五十周年の節目に立ち会えましたことで、代々受け継がれてきた愛媛県神道青年会の想い、諸活動の実績を再認識できたことと存じます。次の五十五周年へと繋がる素晴らしい式典になりましたこと心より感謝申し上げます。その後も、当会の想いが守り伝えられ、愛媛県神道青年会のますますの発展を祈念いたしましてご報告とさせて頂きます。

(愛媛県神道青年会 会員 中西 由大)