活 動

去る九月二十一日、宇和島市長堀に鎮座する三島神社において、「第三十六回観月神楽の夕べ」が執り行われました。

今年の観月神楽の開始は不安な空模様でした。多くの記録的災害に襲われた今年を表しているかのような厚い雲に覆われ、いつ雨が降ってもおかしくない状態でした。

総合司会である越智基安宮司は今年の時事問題やユーモアなども交え来客者の中に感嘆や笑いを起こしていました。

それに呼ばれるように短い間でしたが月も顔をのぞかせ、我々は快く演奏することができました。

演目は伊豫豆比古命神社巫女二名による浦安の舞で始まり、惟神会による大魔、雅楽会による越殿楽、陪臚と続き、巫女による悠久の舞、惟神会の弓の舞が披露されました。

最後には来客者にも歌で参加していただいたふるさとが演奏され、来客者、演奏者双方が楽しむことができた観月祭になったのではと思っております。

終わってみると演奏中は雨も降ることなく、素晴らしい観月祭になったのではと思っております。これを機会に多くの方に日本の文化について興味を持っていただければと切に願います。

(愛媛県神道青年会 会員 菅 利之)