11月25日
日が暮れてなお冴え渡る清冽さの中、愛媛縣護國神社東参列殿にて三島由紀夫・森田必勝両烈士の慰霊祭を執り行いました。
当会では両烈士の命日に御霊を慰める祭りを行うことを恒例としています。
改憲を大義に市ヶ谷にて「行動」に至った三島由紀夫ですが、日本文化の固有性が相対主義、国際主義、抽象主義に蝕まれているというのは、予てからの主張でありました。
三島美学の前提とするところは「絶対者」の存在であり、美はそこに由来するものです。また、国民は「相対主義」に満足できず「絶対者」に憧れを抱いているとも指摘しています。
神に仕え、日常生活とは一線を画した先に聖性を見、畏れながらも親しむ我々にとって、この論理は今日においても馴染みやすくあります。
「日本とは何か」、「日本人らしさとは如何なるものか」という問いが殊に意識されている昨今、惟神に続く我が国固有の国体を正統な拠り所として明らかに示すことこそ我々の使命の一つであると改めて思いました。
三島由紀夫と親交のあった重松惠三先生にご講話いただきました。
(愛媛県神道青年会 理事 野口 秀文)