神道青年四国地区協議会設立20周年記念事業である福島県東日本大震災被災地復興支援並びに視察が行われました。
徳島県4名、香川県2名、愛媛県9名、高知県3名と四国から16名参加致しました。
福島県が他の被災地と大きく違うのは東京電力 福島第一原子力発電所事故により放射能汚染による被害があるという事。
恐らく誰もが知っている情報ですが、今回の視察でその影響が4年半経った今もいかに深刻に残っているかを肌で感じました。
今現在、福島県では避難指示区域として、「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の三つに区分されています。
帰還困難区域とは、放射線量が非常に高いレベルにあり、バリケード等の物理的な防護措置を実施し、避難を求めている区域です。
居住制限区域とは、将来的に住民の方が帰還し、コミュミティを再建することを
目指し除染を計画的に実施するとともに、早期復旧を目指す地域です。
避難指示解除準備区域とは、復旧・復興の為の支援策を迅速に実施し、住民の方が帰還できる為の環境整備を目指す地域です。
台風の影響が心配される中、四国各地から羽田空港へ、そしていわき駅に向かい一同無事到着。
そこから福島県神道青年会復興支援部長の宮川さんに先導して頂き、貸し切りバスで移動しました。
いわき駅は非常に綺麗で辺りも栄えていましたが、避難指示区域に近づくほどに様子は一変。
先ずは居住制限区域である富岡町を視察
未だに避難指示区域であり、居住が許されないこの地域は道路等は復旧しているものの、住宅等は4年半経ってなお被災された当時のまま
案内して頂いた宮川さんも「ここに来ると当時を思い出して辛い・・。」と漏らす通り、建物は崩れ、車が流されて家の中に突っ込んでいるような状況
放射能線量計もいたるところに置いてありました。
その後、同じ町内の諏訪神社、
南相馬市の小高神社に参拝。
小高神社は桜の名所でもあり、相馬野馬追(そうまのまおい)という有名なお祭りもある大きなお社で、㋆のお祭りの際は20万人を超える人が集まり大いに賑わったそうですが、普段は日中は入れるものの寝泊りが許されないので宮司さんや周りに住んでいる方も居らず、建物はあるのに物音がしないという不思議な雰囲気でした。
最後に神青協等が支援して境内を整えた綿津見神社に参拝し1日目を終えました。
(愛媛県神道青年会 副会長 柳原永祥)