去る令和五年二月十四日、西条市西泉の橘小学校にて慰問神楽を開催させていただきました。今回で第二十二回となる慰問神楽ですが、橘小学校にて音楽の授業の一環として五・六年生の児童を対象に実施を致しました。まず、柳原監事による挨拶と雅楽の歴史や楽器の説明を行いました。
次に実際に楽器を使って越天楽、陪臚の演奏を行いました。児童たちにとっては雅楽を生の演奏で聞くというのは殆どが初めての体験だという事で、熱心に耳を傾けている姿が大変印象に残りました。
その後には、楽器体験の時間を設けて児童たちにも実際に演奏をしてもらいました。普段の生活では経験することができないという事もあってか進んで挙手をしていた子たちが多く見受けられました。特に鞨鼓、吊胴、鉦鼓の打楽器が人気だったようで注目が集まり、演奏をしてみた児童たちの顔にも笑顔が溢れていました。
その後は、質疑応答や今回の慰問神楽を体験してみての感想を発表してもらいました。橘小学校では高学年のクラスで金管楽器を演奏しているそうですが、日頃から楽器に触れていても実際に演奏してみると簡単そうに見えて難しかった、難しかったが普段触れる事が出来ない楽器なので楽しかった、等の感想が発表されました。
今回の慰問神楽の活動を通じて感じたことは、次世代を担っていく子供たちが雅楽や歴史に触れることにより、我々日本人が先人より脈々と紡いできた文化を知り、更に継承していくきっかけの一助になるよう今後も精力的にこういった活動に取り組んでいくべきだと改めて思いました。
最後に、今回の慰問神楽開催に当たりご協力頂きました橘小学校中江雅人校長先生を始め諸先生方には改めて御礼申し上げます。
(愛媛県神道青年会 理事 片岡 明路)