活 動

今回の研修旅行は
「戦後70年以上が経過し、英霊に感謝の誠を奉げるべく靖國神社への参拝旅行と皇室ゆかりの地を巡り、教養を深める。」
という趣旨のもと卒会者の慰労も兼ねて行いました。

出席者は十亀会長、長曽我部相談役、清家監事、(以上卒会者)他7名の会員が参加。

まずこの旅行のことは、出発前日の夜の出来事から語らなくてはいけません。

東京への出発は21日松山空港から7時40分の始発。集合時間は6時50分だった為、前日の夜は22時頃寝床に入るように準備しておりました。すると21時45分、柳原トラベルより連絡が「大変です!出発便が欠航になりました。」と・・・。連日〝春一番〟〝春二番〟といって強風が起きているとの報道があったので心配しておりましたが、よりによって・・・。松山へ前日に来るはずの飛行機が飛ばなかったため欠航となりました。しかしながら柳原トラベルの素早い対応により、2便遅れで東京に行けるようになりました。

当初の日程は、

1日目 靖國神社正式参拝→皇居一般参観→宮内庁楽部庁舎見学→迎賓館見学→東京都神青との懇親会

2日目 武蔵野陵→昭和天皇記念館→明治神宮正式参拝→聖徳記念館

という日程でしたが、出発便変更により以下の通り大幅に日程変更となりました。

1日目 宮内庁楽部庁舎見学→東京都神青と懇親会

2日目 靖國神社正式参拝→東郷神社自由参拝→明治神宮正式参拝→聖徳記念絵画館

 

11時55分発羽田便で出発。少し飛行機の到着が遅れ、14時30分皇居大手門へ着く予定も遅くなり、楽部庁舎をご案内いただく元宮内庁楽師の上明彦先生をお待たせしてしまいました。

通常、楽部庁舎の見学は出来ませんが清家監事さんより上先生をご紹介頂き、特別に見学させていただきました。
私は初めて楽部庁舎に入りましたが、入口からいきなり演奏舞台が眼の前に広がり壮大さを感じ、貴重な見学をさせて頂きました。

続いて東京都神道青年会の会員さんと懇親会。愛媛には無いような店を選定して頂き、多くの都神青会員さんの出席を賜りました。都神青は女性の会員さんも多く、こういった飲み会も気兼ねなく参加できるようです。

東京の神社事情を知る機会にもなり、愛媛と違うところ、あまり変わらないところ、色々と勉強になりました。

2日目、靖國神社の正式参拝です。9時という早い時間で朝拝をされていたようですが、参集殿にて小方権宮司様が靖國神社の由緒と現状についてお話しして頂きました。

現在、靖國神社は若い人達の参拝も多くなってきているが、「御霊」「英霊」を祀っている、またその言葉も知らない人もいるそうです。

それではいけないので、国難に殉ぜられた人々のことを語り継いでいくことが靖國神社の役割であり、私たちのような若い神職がそういった若い人達に伝えていって欲しいとの事でした。

お話の後、本殿にて正式参拝で玉串拝礼をし、しばしの黙祷で英霊に感謝の誠を奉げました。

続いて遊就館も拝観させていただきました。

 

次に東郷神社へ移動しました。平日にも関わらず結婚式が行われていました。

東郷神社は田窪副会長が奉職していた神社ですので、前日自由参拝ですがお伺いすることを田窪さんが一報入れたところ、水曜日は東郷神社では海軍カレーの日でお昼をご馳走して頂けるとの事でした。

暫し福田宮司様とお話をし、昼食の時間です。海軍カレーは想像以上に豪勢で美味しかったです。
この大きな牛肉の下に ジャガイモ・玉ねぎ・糸こんにゃく等「肉じゃが」の具材が入っています。
今では家庭の味の定番である「肉じゃが」は実は東郷神社に祀られている東郷平八郎が考案したもので、
海軍で脚気が流行った際にイギリス留学中に脚気が流行っていなかったことを思い出し、その時に食べたシチューを日本風にアレンジして食事に採用したそうです。その時にできたのが「肉じゃが」。
見事に脚気も解決したそうです。

食後、東郷神社で所有する結婚披露宴会場を拝見させていただき、多くの会場を所有しており驚きました。

次に明治神宮での正式参拝です。愛媛県出身の神職さん、総務部長の野口正隆さんと吉田充慶さんにご対応いただき本殿での正式参拝、祈禱殿でのご祈祷受け、お話もさせて頂きました。

 

明治神宮をあとにして最後の目的地、神宮外苑にある聖徳記念絵画館へと向かいました。建物自体も重要文化財に指定されており、明治天皇のご生誕から崩御までの出来事の絵画が80枚展示されていました。

正直このような絵画館がある事は知りませんでしたが、見ごたえのある記念館でした。教科書に採用されている絵画も多く展示されており、皆さんも行ってみてはいかがでしょうか?

 

羽田発の最終便にて松山空港へ、事故無く無事に参加者全員帰路につきました。

今回の旅行でお世話になりました、上先生、東京都神青の皆さん、靖国神社・東郷神社・明治神宮の皆さんどうもありがとうございました。

そして今回で最後になります、柳原トラベル・柳原副会長には旅行計画から諸々の手配、東京でのナビに至るまで大変ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

(愛媛県神道青年会 会員 大岡宜徳)